全英文法 チェックリスト







全英文法 チェックリスト






全英文法 チェックリスト




英文法の全体像を把握できるように工夫しました。高3までに学習する全英文法を網羅しています。



1.品詞,文型

 品詞,自動詞と他動詞,5文型

2.準動詞

 不定詞,動名詞,分詞,進行形,受動態

3.疑問詞,関係詞,接続詞

 疑問詞,間接疑問文,関係詞,感嘆文,接続詞

4.助動詞,仮定法過去

 助動詞と過去形が過去を表さないとき

5.完了形,仮定法過去完了

 完了形,大過去形,時制の一致,仮定法過去完了

6.比較表現

 比較を使ったさまざまな表現

※汎用的な英文法事項をまとめており,語法は一部を除き加えていません。また,中1で学習する特に基礎的な内容の一部も加えていません。

※使用している英文はすべて複数のネイティブによるチェックを受けています。


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1.品詞,文型



1.品詞

品詞には 名詞,動詞,形容詞,副詞 などがある。

・主語,目的語になったり,前置詞の後に置くことができるのは,名詞のみ。

・補語になれるのは,名詞と形容詞のみ。


名詞: 数えられる名詞と数えられない名詞に分け,数えられる名詞では単数の時は a(an)~ ,複数の時は ~s(es) をつける。日本語にはない


動詞: be動詞と一般動詞に分けられる。日本語にはない

 be動詞:おもに「何だ」「どんなだ」と 状態や様子を表す。

 一般動詞:おもに「どうする」と 動作を表す。

 ※1つの文に動詞は必ず1つで(接続詞でつながった文を除く),一般動詞でない文ではbe動詞が必要。

 ※準動詞 は動詞ではなく,名詞や形容詞,副詞の働きをする。


副詞: 動詞や文全体を修飾し,「どのように」「どこで」「いつ」などを表す。

 名詞で「どこで」「いつ」を表すには,その前に前置詞が必要。

 He went there yesterday. (どちらも副詞)

 He went to the library in the morning. (どちらも名詞)

 ※everyなどが付くと(every morningなど)副詞句になり,前置詞は不要。


2.人称と動詞の変化 日本語にはない

主語が 一人称(I,We),二人称(You),三人称(その他すべて)のときで,動詞の形が変化する。


1.be動詞

 一人称単数のときと 三人称単数のとき に注意。

①現在形のとき

単数 複数
一人称 I am We are
二人称 You are You are
三人称 He (She, it など) is They are

②過去形のとき

単数 複数
一人称 I was We were
二人称 You were You were
三人称 He (She, it など) was They were

2.一般動詞

①現在形のとき

 主語が三人称単数のときのみ,動詞に ~s(es) が付く。

 He plays soccer every day.

 They play soccer every day.

②過去形のとき

 主語に関係なく,動詞に ~ed が付く(不規則変化も多い)。

 He played soccer yesterday


3.補語

○be動詞の後に置かれる 形容詞や名詞が補語

 He is happy. (形容詞)

 He is a happy man. (名詞のまとまり)

 ※be動詞の前後には イコールの関係がある。

 He is in the room.

 ※be動詞は「存在する」という意味。in the room は補語ではない。


○補語を取る動詞にはbe動詞だけではなく,一部の一般動詞(不完全自動詞)もある。keep(状態), become(変化), look(感覚)などが該当。

 He is happy.

 He became happy.

 He looks happy.


○補語には名詞や形容詞だけではなく,分詞(現在分詞過去分詞)が使われることもある。

 He is happy.

 He is sleeping. 【現在分詞】

 He is satisfied.  She is loved.【過去分詞】

 ※be動詞+現在分詞は 進行形,be動詞+過去分詞は 受動態


4.目的語

 一般動詞の後に置かれ,主に「~を」を表す名詞が目的語
常に目的語が不要な 自動詞(swimなど),目的語が必要な 他動詞(haveなど)もあるが,動詞の多くは自動詞と他動詞の両方で使われ 意味も変わらない(studyなど)。


○一部の動詞は,自動詞と他動詞で使われるときで 意味が変わる。

 He runs every morning. (走る)【自動詞】

 He runs small restaurant. (経営している)【他動詞】


○他動詞の中には,<目的語+目的語>を伴うものがある。

 My father made me a table. 【SVOO】

 = My father made a table for me . 【SVO】

 (私のためにテーブルを作ってくれた)

 ※SVOOの文はほとんど使われず,通常は 下のようにfor~,to~で表す。


○他動詞の中には,<目的語+補語>を伴うものがある。

 My father made me a doctor. 【SVOC】

 (私を医者にした)


5.使役動詞 ~させる・してもらう

 使役動詞+人+不定詞

 My father made me study English. (私に英語を勉強させた)

have A B(原形不定詞)
get A B(to不定詞)
AにBされる,してもらう
let A B(原形不定詞)
allow A B(to不定詞)
AにBされる(許可する)
make A B(原形不定詞)
force A B(to不定詞)
(むりやり)AにBさせる

6.後置修飾 日本語にはない

 2語以上で名詞を修飾する場合は,まとめて後ろから修飾する。

 a way to learn Italian (イタリア語を学ぶ方法) 【不定詞

 a friend living in Italy (イタリアに住む友人) 【現在分詞

 a bag made in Italy (イタリア製のカバン) 【過去分詞

 a bag that I bought in Italy (イタリアで購入したカバン)【関係詞


7.仮主語 it,仮目的語 it 日本語にはない

 実際の主語・目的語は 不定詞 that節 など。間接疑問文や動名詞が 主語・目的語になることもある(いずれも名詞のまとまり)。

 It is hard to study English. 【仮主語it+不定詞】

 It is hard that we study English. 【仮主語it+that節】

 I found it hard to study English. 【仮目的語it+不定詞】高校

 I found it hard that we study English. 【仮目的語it+that節】高校


8.強調のための倒置(疑問文の形) 日本語にはない 高校

 強調したい語が文頭に。以下の3パターンが中心。

○文頭が否定語

 Little does he know the fact. (その事実に少しも気づいていない)

 Not a letter did I receive from him. (彼から1通も手紙を受け取らなかった)

 ※not,never,hardly,scarcely,rarely,little,no,only,nor,not only but also 等。一見否定語に感じない語も多い。


○文頭が形容詞,副詞

 Available is a double bedroom. (ダブルのベッドルームが利用できる)

 Well do I know the road. (この道をよく知っている)


○文頭が場所を表す語

 On his left sat his mother. (彼の左側には母親が座っていた)

 Far away across the sea lies the sunny land of Spain. (海のはるか向こうに,太陽の国スペインがある)

 ※動詞が主語の前に置かれるが,疑問文の形にはならない。


○節が文頭に来ることもある。ハイレベル

 Only when it started to rain did Jim noticed that he didn't have an umbrella.

 (雨が降り始めるまで,ジムは自分が傘を持っていないことに気付かなかった)


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2.準動詞



名詞のまとまり。動詞の原形に to~,~ing,~ed などが付くと,動詞以外のさまざまなはたらきをする。

1.不定詞(名詞的用法),動名詞 <to ~, ~ing> ~すること・~であること

 ふつうの名詞と同じように,主語や目的語,補語になる。

 He likes to study English. (~すること)【不定詞(名詞的用法)】

 He likes studying English. (~すること)【動名詞】


 be動詞の場合は「~であること・なること」等。

 He likes to be busy. (~であること)【不定詞(名詞的用法)】

 He likes being busy. (~であること)【動名詞】


○目的語として不定詞,動名詞のどちらかしか取れない動詞もある。

 He wants to study English. (wantは不定詞のみ)

 He enjoys studying English. (enjoyは動名詞のみ)


○前置詞の後には動名詞しか置くことができない。

 He went to bed after studying English.


○不定詞の受動形(~されること): to be+過去分詞 高校 ハイレベル

 I want to be loved by someone. (誰かに愛されたいと思っている)


○動名詞の受動形(~されること): being+過去分詞 高校 ハイレベル

 I am used to being criticized by critics. (批評家から批判されることに慣れている)

 ※be used to ~ing(動名詞):~することに慣れている


○動名詞の意味上の主語は所有格で表す。 高校 ハイレベル

 I am sure of his succeeding. (彼の成功を確信している)


2.疑問詞+不定詞

 不定詞(名詞的用法)の前に疑問詞が付くと その意味が添えられ,名詞のまとまりになる。

 how to study English,when to study English


3.不定詞(形容詞的用法)

 「~するための」など。前の名詞を修飾する。

 He knows a good way to study English. (英語を勉強するよい方法)

4.不定詞(副詞的用法)

 おもに文末に置かれ 目的・理由・原因などの補足や,形容詞を修飾する。

 He went to America to study English. 【~するために(目的)】

 He is happy to study English. 【~して(感情の原因)】

 He is clever enough to become a doctor. 【~なんて(判断の根拠)】

 (医者になるなんて賢い)

 He grew up to become a doctor. 【そして~した(結果) 】

 (成長して医者になった)

 Old people are slow to accept new technology. 【形容詞を修飾】

 (新しいテクノロジーを受け入れるのが遅い)


◯形容詞的用法との 明確な区別ができない場合もある。

  I need some money to buy books.

 「本を買うためのお金」→ 形容詞的用法

 「本を買うためにお金が必要」→ 副詞的用法

 ※形容詞的では名詞(money)を,副詞的用法では文全体(I need some money)を修飾している。


5.不定詞の意味上の主語<for~,of~>

 I cleaned the room for him to take photos. (彼が写真を撮れるように~)

 It is kind of you to invite me. (招いてくれるとはあなたは親切だ)ハイレベル

 ※人の性格を表すときはof~。


6.不定詞の受動態<to be+過去分詞> 高校

 Everyone wants to be loved by someone. (誰かに愛されたいと思っている)


7.予定や義務を表す be to~ 高校

 「~することになっている」という意味になる。

 I am to meet him today. (彼に会うことになっている)

 You are to wait your turn. (自分の番を待たなければならない)


8.現在分詞<~ing> ~している・して・しながら

 形容詞的に使われ,ふつうの形容詞と同じように名詞を修飾したり,be動詞の補語(進行形)になる。

 ◯名詞を修飾

  The studying boy is Tom. (勉強している少年)

  The boy studying English is Tom. (英語を勉強している少年)

  2語以上の場合は,後ろから名詞を修飾(後置修飾)。通常は2語以上のため,後置修飾が一般的。

 ◯進行形

  Tom is studying English now. (今,勉強している)

  進行形は,動作や行為を強調したり 確実な予定を表すこともある。

  He is wearing a tie today. (今日は(珍しく)ネクタイをしている)

  He is living in Tokyo. (東京に(一時的に)住んでいる)

  He is taking the eight o’clock flight tomorrow. (明日8時の便に乗る予定だ)


9.過去分詞<~ed> ~される・された・されている

 形容詞的に使われ,ふつうの形容詞と同じように名詞を修飾したり,be動詞の補語(受動態)になる。

 ※過去分詞には不規則変化も多い。

 ◯名詞を修飾

  I like boiled eggs. (ゆで卵(ゆでられた卵)が好きだ)

  I like eggs boiled hard. (固いゆで卵(固くゆでられた卵)が好きだ)

  ※2語以上の場合は,後ろから名詞を修飾(後置修飾)。通常は2語以上のため,後置修飾が一般的。

 ◯受動態

  This egg is boiled. (卵はゆでてある)

  感情や被害はきっかけがあって起こるため,英語では「~される」と受動態で表すことが多い。

  I am satisfied with the result. satisfy(満足させる) → satisfied(満足させられている)


○助動詞を含む受動態<助動詞+be+過去分詞> 高校

 The car must be repaired. (修理されなければならない)


○進行形の受動態<be動詞+being+過去分詞> 高校

 The car is being repaired. (修理されているところだ)


○受動態+不定詞 高校

 He is known to be a great writer. (偉大な作家として知られている)

 ※不定詞で補足説明をしている。


10.現在分詞,過去分詞の注意点 高校 ハイレベル

 意味を取りにくい場合は元の動詞の意味に注意する。

 a satisfying result (満足させる結果 → 満足する結果)

 a satisfied boy (満足させられた少年 → 満足した少年)

 falling snow (降っている雪)

 fallen snow (降らされた雪 → 積もった雪)

 ※satisfyは「(人を)満足させる」,fallは「降る」という意味。


11.分詞構文 高校

 現在分詞1語で「~なので」,過去分詞1語で「~されているので」など。接続詞の意味を伴うことが多い。

 Getting tired, I went home. (疲れたので~)

 Written in easy English, I like this book. (平易な英語で書かれているので~)


◯主語が異なる場合は,前に主語が付くこともある。

 The night coming, I went home. (夜が来たので~)


◯with A + ~ing,~edで付帯状況を表す。ハイレベル

 He sat on the bench with his arms waving .(手を振りながら~)

 He sat on the bench with his arms crossed. (腕を組んで~)


12.SVO+不定詞 高校

 I advised him to take a rest. (彼に休息をとるように~)

 I feel this book to be very interesting. (本をおもしろいと~)


13.SVO+分詞,SVO+原形不定詞 高校 ハイレベル

 I found the dog barking at me. (犬が私に吠えていることが~)

 I found the dog abandoned. (犬が捨てられていることが~)

 I saw the dog barking(bark). (犬が吠えていることが~)

 I let the dog bark(barking等は不可). (犬に吠えさせてあげた)

 I made him cleanthe room. (to clean等は不可)(彼に部屋を掃除させた)

 ※sawなど知覚動詞は原形不定詞がくることもある。使役動詞(make, have, let)は必ず原形不定詞がくる。


14.準動詞の語順 高校 ハイレベル

 準動詞には元の動詞の語順(動詞-目的語など)が生きている。

 元の語順:communicate with each other

 Whales have the ability to communicate with each other. (クジラには互いに意思を伝える能力がある)

 What should we do to communicate with each other? (互いに意思を伝えるには何をすべきか)

 Communicating(To communicate) with each other is hard. (互いに意思を伝えることは難しい)


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3.疑問詞,関係詞,接続詞



who,what,whereなどwh-で始まることばとhow,thatは似たはたらきをし,さまざまな表現をする。

1.疑問詞

 Who do you want to talk to? (あなたは誰と話したいのですか)

 Who wants to talk to you? (誰があなたと話したいのですか)

 ※後のように疑問詞が主語のときは,後が肯定文の形になる。


 疑問詞
what
who だれ
where どこ
when いつ
why なぜ
which どちら
whose だれの
howどのように

 連語の疑問詞
what time何時
what day何曜日
how old何歳
how longどれくらいの長さ・期間
how often何回(頻度)
how muchいくら
how farどれくらいの距離
how manyいくつ

2.感嘆文

 What an exciting movie (this is)! <What+名詞>

 How exciting (this movie is)! <How+形容詞か副詞>

 ※(  )部分はよく省略される。


○文の前にhowを置いて強調することがある。高校 ハイレベル

 How I wish I could travel around the world. (世界中を旅行したいなぁ)


3.that節,whether(if)節

 名詞節のまとまり。ふつうの名詞と同じように主語や目的語,補語などになる。

○that~:~ということ

 I know that he drives the car. (彼がその車を運転すること)

○whether(if)~:~かどうかということ 高校

 Do you know whether(if) he drives the car? (彼がその車を運転するかどうか)

 ※whetherの後には,or not(~ではないか)が来ることも多い。

 ※whetherの方が ifより使用範囲が広く,主語や補語になる,前置詞の後に来る,後にto不定詞を置く こともできる。


○感情の原因を表す that節

 I was glad that he was alive. (彼が生きていたことが~)


4.間接疑問文

 後は肯定文の語順。名詞のまとまりになり,ふつうの名詞と同じように主語や目的語,補語などになる。

  Do you know when he drives the car. (彼がいつその車に乗るのか知っていますか)

 ※使われる疑問詞は how,what,who,which,when,where,why,whose,whom。

 ※関係代名詞what,修飾される名詞の働きを兼ねた関係副詞(when・wherewhyhow)と形が全く同じで,実質的な意味も同じことが多い。


5.同格の that 「~という」高校 ハイレベル

 The fact that he knew it was shocking to me. (彼がそれを知っていたという事実は~)

 ※「The fact=that he knew it」の関係。「that he knew it」で文として成り立つ。

 The fact that he knew was shocking to me. (彼が知っていた事実は~)【関係代名詞】

 ※he knew は The fact を修飾。「he knew (the fact)」で文として成り立つ。


6.関係代名詞 who,whom (that)「彼は~,彼を」

 a boy who(that) loves Emily (エミリーを好きな少年)【主格】

 a boy whom(who,that) Emily loves (エミリーが好きな少年)【目的格】

 ※複数形でも使う。目的格の関係代名詞はよく省略される。

 ※目的格の関係代名詞に whoを使うと カジュアルな印象。特に会話では whomはあまり使わない。


7.関係代名詞 which (that)「それは~,それを,それ」

 a radio which(that) was made in 1980 (1980年に製造されたラジオ)【主格】

 a radio which(that) we made in 1980 (1980年に我々が製造したラジオ)【目的格】

 ※複数形でも使う。目的格の関係代名詞はよく省略される。


8.関係代名詞 whose「彼(それ)の~」 高校

 a radio whose speaker broke down (スピーカーが壊れたラジオ)【主格】

 a radio whose speaker I broke (スピーカーを私が壊したラジオ)【目的格】

 ※複数形でも使う。人とものの両方に使われる。


9.関係代名詞 what「~のもの(こと)」

 what I want (私が欲しいもの)

 what is important for me (私にとって重要なこと)

 ※複数形でも使う。修飾される名詞のはたらきを兼ねている。

 ※間接疑問文 と形が全く同じで,実質的な意味も同じことが多い。


10.関係副詞 when「その時~,~の時」,where「そこで~,~の場所」 高校

 the period when(in which) he worked (彼が働いていた期間)

 the company where(in which) he worked (彼が働いていた会社)

 ※どちらも in which で代用できる。when は省略されることがある。


○修飾される名詞のはたらきを兼ねることもある。ハイレベル

 Spring is when the rainy season begins. (雨季が始まる時期

 This is where I was born and raised. (私が生まれ育った場所)

 ※修飾される名詞のはたらきを兼ねる時は,間接疑問文 と形が全く同じで,実質的な意味も同じことが多い。


11.関係副詞 why「なぜなら~,~の理由」 高校

 the reason why we work (我々が働く理由)

 two reasons why we work (我々が働く2つの理由)

 ※why は省略されることがある。


○修飾される名詞のはたらきを兼ねることもある。ハイレベル

 This is why we work. (これが我々が働く理由だ)

 ※修飾される名詞のはたらきを兼ねる時は,間接疑問文 と形が全く同じで,実質的な意味も同じことが多い。


12.関係副詞 how,the way「~の方法」 高校

 how we solved the problem (我々がその問題を解決した方法)

 (= the way we solved the problem

 ※修飾される名詞のはたらきを兼ねている。the way how~ は不可。

 ※間接疑問文 と形が全く同じで,実質的な意味も同じことが多い。


13.関係副詞 that 高校 ハイレベル

  when,where,why の代わりに使われる。使用頻度は極端に低い。

  the period that(=when) he worked (彼が働いていた期間)

  the company that(=where) he worked (彼が働いていた会社)

  the reason that(=why) we work (我々が働く理由)

 ※関係副詞は いずれも省略できる。


14.関係詞にカンマが付くとき 高校

 カンマがあるときは,その前で一旦意味が切れる。

 She has a son who is a doctor. (医者の息子が1人いる →息子は1人とは限らない)

 She has a son, who is a doctor. (息子が1人いるが,彼は医者だ →息子は1人だけ)

 ※カンマがあるときは,目的格でも関係詞を省略できない。


15.whatever など ~ever の付く語 高校

 I like whatever you like. (あなたの好きなことなら何でも好きだ)

 Whatever you like,I like it. (あなたの好きなことなら何でも,好きだ)

 ※2文は同じ意味。whatever~は上では名詞のはたらき,下では文のはたらきをしている。

whatever~ どんな~でも・たとえ~でも
whoever(whomever) ~ ~なら誰でも・たとえ~でも
whichever~ ~ならどれでも・たとえ~でも
wherever~ ~ならどこでも・たとえ~でも
whenever~ ~ならいつでも・たとえ~でも
however~ どんなに~でも・たとえ~でも

16.接続詞 高校

○接続詞に続く文は補足説明をしている。接続詞の多くはこのタイプ(従位接続詞)。

 He lost weight because he had a bad cold. (体重を減らしたが,それは風邪をひいたからだ)

 (= Because he had a bad cold, he lost weight.


○一部の接続詞は,2つの文を対等につなげる(等位接続詞)。

 He had a bad cold and (he) lost weight. (風邪をひいたので,体重を減らした)

 (And he lost weight, he had a bad cold. は不可)

 ※and,but,or(さもないと),so(そこで) など。


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4.助動詞,仮定法過去



英語では,現在のことでもあいまいにしたい場合には過去形で表し,ていねいな表現や事実に反すること(仮定法)に使われる。いずれも日本語にはない表現。

1.現在形の助動詞

 「助動詞+一般動詞」は意思など一般的な意味を表すが,「助動詞+be動詞」は可能性を表すことが多い。

 Dogs can smell a faint odor. (犬はかすかなにおいをかぐことができる) 【一般的な意味】

 Dogs can sometimes be a nuisance. (犬は時に迷惑なことがある)【可能性】

一般的な意味(一般動詞が多い) 可能性(be動詞が多い)
will ~するつもりだ(≒be going to~) ~だろう
can ~できる(≒be able to~) ~はありうる(疑問文は「~だろうか」)
must ~しなければならない(≒have to~) ~にちがいない
may ~してもよい ~かもしれない
shall ~すべきだ(willより堅苦しいイメージ) ~だろう(willより堅苦しいイメージ)
should,ought to ~すべきだ ~のはずだ

 ※shouldはshallの過去形だが,過去の意味で使われるのは時制の一致の場合に限られる。


2.過去形の助動詞の婉曲表現 日本語にはない

 助動詞の過去形would,could,mightは,過去を表すのとは別に 控えめな意味や ていねいな意味 を表す。過去を表すより,この用法の方が一般的。

 Women could not vote 100 years ago. (女性は100年前には投票できなかった) 【過去の意味】

 She could become an actress. ( 彼女は女優になることができるかもしれない) 【控えめな意味】

 ※can(なることができる)より意味が弱くなる。

 Could you help me with this work? (この仕事を手伝ってくれませんか) 【ていねいな意味】

 ※canよりていねいな意味になる。

would will(~するつもりだ,~だろう)より控えめな意味
could can(~できる,~はありうる)より控えめな意味
might may(~してもよい,~かもしれない)より控えめな意味

 ※過去の意味のときと形は同じなので,文脈などから意味を判断する。


3.助動詞の慣用表現

Shall I~? 私が~しましょうか(申し出)
Shall we~? 私たちみんなで~しましょうか(勧誘)
Will(Would,Can,Could) you ~? ~してくれませんか(依頼,勧誘)
Can(could,may,might) I ~? 私は~できますか(許可)

 ※いずれもwould,could,mightなど過去形を使うとよりていねいな意味になる。


4.shall は,Iとwe以外を主語にして話し手の意思を表すことがある。 高校 ハイレベル

 My son shall carry your bag. ((私は)息子にカバンを運ばせるつもりだ)


5.will(過去形 would)は「どうしても~」と話し手の強い感情を表すことがある。 高校 ハイレベル

 An accident will happen. (事故はどうしても起こるものだ)


6.used to は過去の規則的な習慣,would は不規則な習慣を表すことがある。 高校 ハイレベル

 He used to go to church,but would sometimes be late. (彼は(いつも)教会に行ったが,時々遅刻した)


7.仮定法(仮定法過去)日本語にはない

 現在の事実に反することは 過去形で表す。

 I hope I pass the examination. (試験に受かればなぁ(可能性がある))【通常の文】

 I wish I passed the examination. (試験に受かればなぁ(可能性はほとんどない))【仮定法過去】

 ※hopeとwishはどちらも「望む」という意味の動詞だが,仮定法ではwishを使う。

 ※過去の意味のときと形は同じなので,文脈などから意味を判断する。

 ○if~の仮定法過去

  If I were(was) a bird, I could fly there. (もし私が鳥なら,飛んでいけたのに)

  if~のかわりにwith~などを使うこともある。

  With more time,I could go there. (もし時間があれば,そこに行けるのに)


○wish の代わりに if only を使うこともある。 高校 ハイレベル

 If only I passed the examination. (試験に受かればなぁ(可能性はほとんどない))


○as if+仮定法: まるで~のように 高校 ハイレベル

 She talks as if she were(was) a little girl. (彼女はまるで小さな女の子のように話す)

 ※仮定法過去では,wasの代わりにwereを使うことが多い。


8.未来の仮定 日本語にはない 高校 ハイレベル

○未来の事実に反することも仮定法過去で表すが,if~の文にwere toを使うこともある。

 If the sun were to disappear(=If the sun disappeared), we couldn't live.

 (もし太陽が消えたら,我々は生きられない)


○未来の仮定で,可能性があるときにはif~の文にshouldを使う。

 If you should die,your family couldn't live.

 (あなたが死んだら,家族は生きられない)


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5.完了形,仮定法過去完了 日本語にはない



完了形や大過去形,仮定法はいずれも日本語にはない表現で,「have」「had」を使ってさまざまな意味を表す。

1.現在完了形<have(has)+過去分詞>

 完了(結果),経験,継続の3つの意味を表す。

 I have studied Chinese now. (今,勉強し終えたところだ)【完了】

 I have studied Chinese before. (以前 勉強したことがある)【経験】

 I have studied Chinese for three years. (3年間 ずっと勉強している)【継続】

 ※haveには「持つ」の意味が生きている。形は同じなので,文脈などからどの意味か判断する。


2.完了形でよく使われることば

完了 now,just,already(肯定文),yet(疑問文,否定文)
継続 for~,since~,How long~?
経験 before,often,ever(疑問文),never(否定文),once/twiceなど

 ※経験ではnot ではなくneverを使う。


3.完了形のまぎらわしい表現 高校 ハイレベル

have gone to~ ~へ行ってしまった(その結果いない)【完了】
have been in~ ~にずっといる【継続】
~へ行ったことがある【経験】
have been to~ ~へ行ったことがある【経験】
~へ行ってきたところだ【完了】

4.未来完了形<will have+過去分詞> 高校

 I will have studied Chinese by seven. (7時までに勉強し終えているだろう)【完了】

 I will have studied Chinese for three years by next month. (来月で3年のあいだずっと勉強していることになる)【継続】

 ※未来完了形は経験の意味ではほとんど使われない。


5.過去完了形<had+過去分詞> 高校

 I had already studied Chinese. (すでに勉強してしまっていた)【完了】

 I had studied Chinese before. (以前勉強したことがあった)【経験】

 I had studied Chinese for three years. (3年間ずっと勉強していた)【継続】

 ※hadには「持っていた」の意味が生きている。形は同じなので,文脈などからどの意味か判断する。


6.完了形が過去の意味を添えるとき 高校 ハイレベル

 He is said to be rich. (裕福であると言われている)

 He is said to have been rich. (以前は裕福であったと(現在)言われている)不定詞

 He boasts of having been rich. (以前は裕福であったことを(現在)自慢している)動名詞

 He was a good engineer,having learned enough skills. (十分な技術を学んでいたので)分詞構文


◯助動詞が可能性の意味を表すとき,過去の意味は「助動詞+have」で表す。

 He can't(couldn't) have been rich. (裕福だったはずがない)

 He may(might) have been rich. (裕福だったかもしれない)

 He must have been rich. (裕福だったにちがいない)

 ※過去形 couldn't,might を使うと意味が弱く(控えめ)になる。must には過去形がない。


【注意】can(できる)の過去の意味は could で表す。

 He could swim well. (彼は上手く泳げた)

【注意】仮定法と文型が同じなので,文脈から意味を判断することが必要な場合もある。

 He may(might) have been rich if he had won the bet.

 (もし賭けに勝っていたなら,彼は裕福だったかもしれない(実際には裕福ではない))

 ※if~がなければ,仮定法なのか明確には判断できない。


7.大過去形<had+過去分詞> 高校

 英語では,過去のさらに過去のことは大過去形で表す。

 The boy was an orphan. His parents had died two years before.

 (少年は孤児だった(過去形)。両親は2年前に亡くなっていた(大過去形))

 ※過去完了形と同じ形で,実質的な意味が同じ場合もある。


8.時制の一致 一部高校

 1つ1つの動詞で時(現在,過去,大過去)を表す。that 節中などでは日本語と異なる場合も多い。

 He said that she was sick. (彼は彼女が病気であると言った)【過去+過去】

 He said that she had been sick. (彼は彼女が(以前)病気だったと言った)【過去+大過去】

 ※「彼女が病気だった」のは「彼は言った」より前のこと。


 He taught us that honesty is best. (彼は正直が最善であることを教えてくれた)【過去+現在】

 ※「正直が最善である」は普遍的な事実なので,現在形で表すのがふつう。


9.仮定法過去完了<had+過去分詞> 高校

 過去の事実に反することは 大過去形で表す。

 I wish I had flown there. ((以前)そこに飛んでいけていたらなぁ)

 A sensible person would not have said such a thing. (分別がある人ならそんなことは言わなかっただろう)

 ※過去完了形,大過去形と同じ形で,実質的な意味が同じ場合もある。


10.if~の仮定法過去完了 高校

 If I had been a bird,I could have flown there.

 (もし私が(以前)鳥だったら,そこに飛んでいくことができたのに)


◯Ifが省略され,倒置になることがある。ハイレベル

 Had I been a bird,I could have flown there.


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6.比較表現



人やものの性質を表すことばが形容詞,動作のようすを表すことばが副詞。比較では,形容詞や副詞を変化させてさまざまな表現をする。暗記すべき慣用表現が多い。

1.比較表現の基本

 原級 as~as: 同じくらい~

  Mt.FUji is as high as Mt.Cook. (クック山と同じくらい高い)

 比較級 ~er: もっと~,さらに,多くの

  Mt.FUji is higher than Mt.Aso. (阿蘇山より高い)

 最上級 the ~est: 最も~,ほとんど,多くの

  Mt.FUji is the highest in Japn. (日本で最も高い)

 ※副詞では,theは省略するのがふつう。

  He runs (the) fastest in the world.


○綴りが長いときは,~erの代わりにmore~,~estの代わりにmost~が使われる。

 more beautiful,the most beautiful


○比較級と最上級は単に名詞を修飾することも多い。

 a taller man than him (彼より背の高い男)

 the tallest man on earth (地球上で最も背の高い男)


○最上級では,範囲を示すのにinではなくofが使われることがある。 高校 ハイレベル

 He is the tallest in the class. (クラスの中で)

 He is the tallest of the three. (3人の中で)

 ※主語と同類の名詞を結ぶときはofが使われる。


2.原級の注意点 高校 ハイレベル

 as~as の間にことばが入ると,意味を取りにくくなる。

 It is almost as disastrous to win a war as to lose one. (戦争に勝つことは,負けることと同じく悲惨だ)

 = To win a war is almost as disastrous as to lose one.


3.比較表現の不規則変化

 Health is better than wealth. (健康はお金より大切だ)

原形 比較級 最上級
good (形)よい
well (副)よく,上手に
better best
bad (形)悪い
ill (形)病気で
worse worst
many (形)多くの
much (形) 多くの
more most
little (形)小さい
few (形)少ない
less least

4.比較級,最上級の強弱表現 高校 ハイレベル

 Mt.FUji is much higher than Mt.Aso. (阿蘇山よりずっと高い)

much,far ずっと【比較級】
much,very,by far ずっと【最上級】
a little,a bit 少しだけ【比較級】

5.否定の比較表現の注意点 高校 ハイレベル

○原級と比較級にnothing,no other~がつくと,最上級の意味になる。

 Nothing is so(as) precious as time.

 ゼロのものが時間と同じく貴重だ → 時間が最も貴重だ

 =Nothing is more precious than time.


 No other animal is so(as) large as a whale.

 ゼロの他の動物がクジラと同じ大きさだ → クジラが最も大きな動物だ

 =No other animal is larger than a whale.


○比較級にnotとnoが付くとき

 not:ふつうの否定語で「~でない」

  She is not more active than I. (彼女は私より活動的ではない)

 no:「同じく~でない」

  She is no more active than I. (彼女は私と同じく活動的でない)

  ※どちらも活動的ではない の意。

○lessが付くとき

 not less: 二重否定で肯定の意味。

  Truth is not less strange than fiction. (事実は小説より不思議だ)

 no less: 「同じく~だ」

  Truth is no less strange than fiction. (事実は小説と同じく不思議だ)

  ※noは「差がゼロ → 同じ」という意味。

数字の前にnot,noがつくとき

 not:

 not more than 1000 yen → 多くとも1000円

 not less than 1000 yen → 少なくとも1000円


 no:ちょうど~

 no more than 1000 yen → ちょうど1000円しか

 no less than 1000 yen → ちょうど1000円も

 ※noは「差がゼロ → ちょうど~」という意味。


6.原級の慣用表現 高校 ハイレベル

as ~ as ever 相変わらず~,これまでにないほどの~
not so much A as B AではなくむしろB
A as well as B Bと同じくAも
not so much as~ ~さえしない
as many as ~ ~もの数(数量を強調)
as often as ~ ~もの数(ひん度を強調)

7.比較級の慣用表現 高校 ハイレベル

比較級+and+比較級 だんだん~,ますます~
the+比較級~,the +比較級… ~すればするほど…
(all)the+比較級+ for(because)~ ~なのでますます…
no longer~,not any more~ もはや~ではない
sooner or later 早かれ遅かれ
more or less 多かれ少なかれ
none the less~ ~にも関わらず

8.最上級の慣用表現 高校 ハイレベル

at best よくても
at (the) earliest 早くても
at (the) most 多くても
at last ついに
do one's best 最善を尽くす
at (the) worst 悪くても
at (the) latest 遅くても
at least 少なくても
at one's best ~の最もよい状態で
not ~ in the least まったく~ない
make the most of~ ~を最大限に利用する
make the best of~ (困難な状況)を最大限に利用する

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入試英文トレーニングの文法解説について

(高校入試・大学入試)


1.全英文法を解説

 中1で学習する 特に基礎的な内容の一部は除。語法は,ルビ訳として表記する他,日本語訳の下部に補足(特に高校入試)。


2.複数の英文法が使われている場合

 それぞれの文法事項を分けて解説。

 (例)I have been waiting for her for 30 minutes.  (現在完了+進行形)

 have:完了形(完了)の解説  waiting:現在分詞の解説


3.文法の明確な分類が難しい場合

 特に以下は明確な特定ができない(必要性がない)場合がある。

 ・不定詞の形容詞的用法と副詞的用法  ・関節疑問文と先行詞のない関係詞  ・完了形の意味( 完了,経験,継続)  ・大過去と過去完了形  ・分詞と分詞構文


高校入試-全英文法リストワード版 

※近年の入試は実用重視になり,実用とかけ離れた英文法学習(文法問題のためだけの英文法学習)は不要になりつつあります。






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