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EEvideo学習サポート




学習効果



1.EEvideの学習効果

スラッシュリーディングのトレーニングを,効果的に行うことができます。
スラッシュリーディングは句や節ごとに意味を取るテクニックで,区切るだけで複雑な英文でもシンプルになります。
※スラッシュや文構造は,学習時に非表示にすることも可能です。

スラッシュリーディングの効果

1.分かりにくい語彙や文法・語法があっても意味を推測しやすくなる。

2.難しい英文の読解において特に効果が高く,中・上級レベル(英検準2級(TOEIC450)程度)以上の学習者のトレーニングに向いている。

3.文構造や文法,語法などに注意しやすくなり,とかく単調になりがちな多読多聴学習での利用に向いている。



スラッシュリーディングは効果が実証されています。

アメリカでは古くから移民の英語学習プログラムに採用され,最近では日本の高校の授業にも取り入れられることにより,教科書会社からは学習用の書籍やソフトウェアなども発売されています(東京書籍,啓林館,成美堂,開隆堂,文英堂,数研,教育出版 他)。

※スラッシュリーディングはチャンクリーディング,センテンスリーディング,フレーズリーディング等と呼ばれることもあります。





以下の英文は,アップル社創業者のスティーブ・ジョブズによる,2005年度のスタンフォード大学の卒業式スピーチの一節です。有名な一節ですが,英語レベルは高く,英検準1級(TOEIC800)レベルの人でもスムーズに意味を取るのは難しいのではないでしょうか。


スラッシュリーディング


このような複雑な文でも,スラッシュを入れるだけでシンプルになります。

なお,スラッシュはthat節や疑問詞節の前に入り,英文の意味が分からなくても機械的に行うことができます。合わせて,that節中の主語が長いので [ ] で区切り,難しい語彙にルビ訳を振ってみました(実際のEEvideoと同様)。


スラッシュリーディング


スラッシュを入れると,とても読みやすくなるかと思います。 文の意味は次のようになります。このような複雑な文でも,返り読みをせずに,スムーズに意味を取ることができます。


スラッシュリーディング





2.スラッシュリーディングに関する研究

スラッシュリーディングについては多くの研究がなされており,効果についても特にアメリカでは多くの検証がされてきました。

日本でも研究されており,例えば国立情報学研究所が運営する論文データベースのCiNii(サイニィ)では,検索語彙にもよりますが日本語の論文が100件以上ヒットします。



1)高校2年生での効果に関する研究

西中村貴幸「速読力を高める指導法の研究」(広島大学・広島大学附属高等学校,2012)

高校2年生に対し,6回のスラッシュリーディングの授業を行ったところ,読む速さが1.4倍になり,理解度も高まりました。


スラッシュリーディングによる平均読解速度と理解度(正答率)の向上

また,「返り読みをしない」「英語のまま理解する」など,読解方法にも向上が見られました。


スラッシュリーディングによる読解スタイルの向上



2)中学3年生での効果に関する研究

柳瀬学「英文読解におけるチャンキング指導が日本人 初級英語学習者にもたらす認知効果」(英検助成研究,2008)

受験間近の中学3年生に対し,スラッシュリーディングの授業を行ったところ,通常の授業に比べ理解度や読解速度により大きな上昇が見られました。

スラッシュリーディングによる理解度(正答率)の向上

スラッシュリーディングによる読解速度の向上


3)大学生での効率的な言語処理に関する研究

湯舟英一「英文速読におけるチャンクとワーキングメモリの役割」(Dialogue : TALK紀要 / 田辺英語教育学研究会 編,2010)

認知心理学者の George Armitage Miller の研究では,英文は最大5~9語ごとに理解していくのが効率的であるとされ,これはスラッシュリーディングで区切る単語数と一致します。
また脳において,言語はブローカ野とウェルニッケ野で処理されますが,理解はウェルニッケ野で行われることが判明しています(Pierre Paul Broca,Carl Wernicke他)。

大学生にスラッシュリーディングの授業を行ったところ,授業が進むに連れウェルニッケ野にのみ活性化(血流量の増大)が見られ,効率的な言語理解が行われることが確認されました。

スラッシュリーディングの習得による血流量の変化






3.スラッシュリーディングの行い方

スラッシュリーディングはシンプルで,句や節で区切リながら読解します。使われる語彙が決まっているため,慣れれば機械的に行うことができます。
実際,機械処理により区切りを入れるソフトウェアも開発されています。


1.句や節で区切る

 具体的には,前置詞,接続詞,関係詞,不定詞,動名詞,分詞,that節・疑問詞節・whether節の前で区切る。


複雑な文の場合は ,合わせて以下の2点にも注意しましょう。

2.長い名詞のまとまりに注意

 主語や目的語,補語が長いときは,全体を名詞のまとまりとして捉える。特に主語が長くなると,意味を取りにくくなる。

3.挿入部分に注意

 挿入部分の前後には,カンマが入ることもあれば入らないこともある。特に挿入部分が長くなると,前後の意味が繋がりにくくなる。



スラッシュリーディングはテクニックの要素が強く,トレーニングで強化することが可能です。
ほとんどの文は上記1の句や節を区切るだけで十分なので,まずは区切りに慣れるようにし,これを手がかりに2,3も並行してできれば理想的です。これにより英文がシンプルになり,分かりにくい語彙や文法・語法があっても意味を推測しやすくなります。

※EEvideoでは,1にはスラッシュ,2にはカッコ,3には二重カッコを添えています(2と3は特に複雑な文中でのみ)。






4.EEvideoのトレーニング

スラッシュリーディングは独力でトレーニングすることが難しいため,EEvideoでは手軽にトレーニングできるように工夫しました。

訳もスラッシュごとに直訳を表記しているので,「直訳で意味を取り → 分かりにくい部分を補足する」トレーニングを,手軽に行うことができます。

スラッシュごとの直訳の効果

1.スラッシュごとの訳のため,分かりにくい部分の訳だけを参照できる。

2.直訳のまま理解するトレーニングができる。

3.直訳で分かりにくい部分にはコメントで補足したので,英語特有の表現に慣れることもできる。



1.日本語ではしない表現へのコメント


2.語彙へのコメント


3.慣用的な表現へのコメント


4.具体的に指している部分へのコメント






5.英語の難しさ

英語は日本語とは文法や語法,語彙だけではなく,バックの思考方法や表現方法,文化なども大きく異なります。日本人にとって英語は難しい言語で,特に一定のレベル以上(一般には高校上級(英検2級,TOEIC450)程度)になると上達しにくくなります。

実際に語彙や文法・語法の十分な知識がある中学や高校の英語教員でも,英検準1級(TOEIC800)以上の英語力のある教員は3割程度だそうです(文部科学省「英語教育改善実施状況調査」による)。


英語の難しさ

1.語彙,表現

 英語の語彙には日本語に対応する適切な語彙がない場合があり(特に動詞),対応する語彙があると感じる場合でも,実際にはイメージがずれている。また表現も異なるため,直訳では理解しにくい場合も多い。

2.文構造

 英文は26文字のアルファベットから成る単語の並びで構成されており,日本語のような多様な文字(ひらがな,カタカナ,漢字)がなく,「~は」「~が」「~を」などの助詞もないため,文中の区切りや文構造の把握が重要になる。

3.聞き取り(リスニング)

 日本語は音(おん)が単純で文字の表記通りにおおよそ発話するのに対し,英語は複雑でスペリングによって変化する。また,音域も日本語が周波数125~1500hzであるのに対し,英語は750~12000hzと大きく異なる。



英語をネイティブのように習得できるという考え方がありますが,実のところ語彙1つですらネイティブのように習得することが難しい場合があります

上記の「1.語彙,表現」の例として,get は最も基本的な動詞の1つで,日本語では「獲得する」「達する」「用意する」「うまく~する」など様々な意味になります。しかし,本来の意味は「あるもの(人)がある状態になる」「あるもの(人)をある状態にする」で,ネイティブはこのイメージのまま理解できるそうです。しかし,ノンネイテイブの日本人がどんなにトレーニングしても,“本来のイメージ” のまま理解することは難しいでしょう

また,動詞の have は完了形の助動詞としても使われ,「完了」「経験」「継続」等の意味になります。しかし,完了形のhaveにも動詞の意味「持っている」が生きており,ネイティブはこのイメージのまま理解し,完了・経験・継続の意味の違いは特に意識しないようです。
さらに過去形の had は過去完了形や大過去形,仮定法過去完了形で使われることもありますが,ネイティブは「持っている」のイメージの延長で理解できます。

動詞は前置詞を伴うとさらに多様な意味になりますが,日本人がネイティブのようにイメージすることは難しく,イディオムとして暗記するのがふつうです。



一部の英語教材には文法や語法の学習を不要とし,大人でも幼児と同じように習得できるとするものや,日本語の思考を排除した「英語脳」で習得できるとするものがありますが,実際には不可能でしょう。

人間は長い進化を経て言語能力を身に付けてきました。しかし近世まで,日本語と英語のような大きく異なる言語集団が広く交流することはほとんどありませんでした。そのため,人間には大きく異なる2言語の両方を高度に習得する能力はない(必要がなかった)のかもしれません。

幼少期に両方の言語に接することにより習得できることもありますが(いわゆるバイリンガル),これは個人の素質に依存する部分が大きく,両方の言語とも中途半端にしか身に付かない弊害もあるようです(ダブルリミテッド)。特に男性は女性に比べ言語能力が低く,深刻な弊害に結び付くことがあります。

言語はコミュニケーションに使われるだけではなく,個人の思考活動にも影響します。そのため,フィリピンやシンガポールなど英語と母国語の両方が使われている国では,幼少期に敢えて母国語の方に必要以上に触れさせないことがあるようです。



※当ページ中の英文は,すべてEEvideoで実際に使われているものです。




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