■はじめに③ 5文型とは…


このページでは本編(1~5章)を学ぶために必要な基礎知識をまとめています。


■日本語には「を」「に」などのつなぎのことばがあるため,語順が変わっても意味が伝わります。しかし,英語にはそのようなことばがないため,語順をはっきりさせることによって意味を伝えます。英語には,主語と動詞だけでできた文型のほかに,動詞のあとに目的語や補語を伴う文型があります。

※音声データはありません。



1 目的語をとる文型

目的語は,一般動詞(他動詞)のあとにおかれる「~を」などのことばのことです。目的語になれるのは名詞だけです。


① <動詞 - 目的語> ~を○○する   

主語S           動詞V         目的語O   

 The carpenter   made    a nice table.

        その大工は        ~をつくった    すてきなテーブル


  Could you        find       a seat?

~してくれますか?    ~を見つけて        座席

 

② <動詞 - 目的語 - 目的語> ~に~を○○する   

主語S            動詞V            目的語O        目的語O   

 The carpenter    made          me     a nice table.

  その大工は    ~のために~をつくった      私        すてきなテーブル


   Could you        find        this lady    a seat?

~してくれますか? ~のために~を見つける こちらの女性       座席

 

POINT 最初の目的語には人を表すことばが,あとの目的語にはものを表すことばがきます。

 

■整理  <動詞-目的語-目的語>をとるおもな動詞

make A BAのためにB をつく

cook A B : AのためにB を料理する

give A BAにB を与える

send A B AにB を送る

tell A BAにB を言う

buy A B AのためにB を買う

find A B AのためにB を見つける

lend A B AにB を貸す

show A B AにB を見せる

teach A BAにB を教える





2 補語をとる文型  

He is a sailor.(彼は船乗りだ)>のa sailorのように,be動詞のあとにおかれることばが補語です。補語はbe動詞のあとだけではなく,一部の一般動詞のあとにおかれることもあります。補語になれるのは,形容詞と名詞だけです。


① <動詞 - 補語>

一般動詞はおもに「どうする」と動作を表すことばですが,be 動詞のように「何だ」「どんなだ」と状態を表すものもあります。このときは,あとに目的語ではなく補語がきます。 (例)become, look, feel, sound, taste, get

 

主語S         動詞V       目的語O      (修飾語)

He       became    a sailor     in 1960.

彼は          ~になった         船乗り          1960年に


  Her voice   sounds    different    from usual.

彼女の声は     ~に聞こえた       ちがって           いつもとは

in 1960,from usual は修飾語のはたらきをしています。

② <動詞 - 目的語 - 補語> ~を~に(と)○○する

      主語S               動詞V       目的語O           補語C   

 The producer      made      her    a famous actress. 

プロデューサーは       ~を~にした        彼女            有名な女優


 The hot weather  turned    the milk      sour.

暖かい天候が           ~を~にした       牛乳        酸っぱく (→腐らせた)

 

POINT 補語は主語や目的語とイコールの関係になります。

① 主語=補語 He=a sailor,Her voice=different

② 目的語=補語 her=a famous actress,the milk=sour

 

■整理 <動詞 - 目的語 - 補語>をとるおもな動詞

make A BA をB にする  

leave A BA をB(のまま)にしておく

name A BA をB と名づける

think A BA をB と考える 

consider A BA をB と見なす 

keep A BA をB にしておく

call A BA をB と呼ぶ

elect A BA をB に選ぶ

find A BA がB とわかる

believe A BA をB と信じる




3 修飾語が付くとき

英語の文には主語,動詞,目的語,補語だけではなく,「どのように」「どこで」「いつ」などのことば(修飾語)が付くこともあります。修飾語になれるのは副詞と名詞で,「どのように」と動作のようすを表すときは副詞,「どこで」「いつ」と場所や時を表すときは副詞や名詞が使われます。


主語                        動詞          目的語             (修飾語)

A detective in black coat   resolved   the case    easily  in one night.

黒いコートを着た探偵は        ~を解決した      事件      かんたんに    一晩の内に

 

注意 副詞(easily)はそのままおかれますが,名詞(one night)は前に前置詞(in)を伴うかたちでおかれます。

 

Plus One 場所や時を表す副詞・名詞のちがい

「どこで」「いつ」と場所や時を表すことばには副詞と名詞があります。

 

副詞: (場所を表す)there, here, somewhere, everywhere など

(時を表す)today, yesterday, tomorrow, now など

 

名詞: (場所を表す)library, station, city, country など

(時を表す)morning, Sunday, January, six o'clock など 

 

注意 副詞はそのままおかれますが,名詞は前に前置詞を伴うかたちでおかれます。 

 

He went  there  yesterday.

               副詞        副詞     

there,yesterdayは副詞のため,そのままおかれています。

 

He went  to the library  in the morning.

前置詞+名詞     前置詞+名詞

the library,the morningは名詞のため,前に前置詞のto,inが付いています。




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