動詞は,おもに「どうする」と動作を表すことばです。しかし,動詞の原形にto~,~ing,~edなどがつくと動詞以外のはたらきをします。このような表現をまとめて準動詞といいます。 |
■1.
to-動詞:不定詞
① 名詞のはたらきをする<~すること>
To love people is not easy.
人を愛することは 容易ではない
② 名詞をうしろから修飾する<~するための など>
She didn't
have money to take a bus.
彼女は お金がなかった バスに乗る(ための)
③ おもに文末におかれ目的などを表す<~するために など>
He worked
hard to win the scholarship.
彼はけんめいに勉強した 奨学金をもらうために
■2.
動詞-ing
① 名詞のはたらきをする<~すること>:動名詞
Thanks for visiting
my website.
感謝します 私のウェブサイトを訪れ(ることをし)てくれて
② 「~している」の意味を表す:現在分詞,進行形
She
poured boiling water into the cup.
彼女は注いだ 沸騰している水(湯)を カップに
■3.
動詞-ed(過去分詞)
「~される,~された」の意味を表す:過去分詞,受動態
It is said that arranged marriages do not exist in America.
~と言われている 見合い(取り決められた)結婚はない(と) アメリカには
※過去分詞には不規則変化するものも多くあります。
このように,準動詞には不定詞,動名詞,分詞,進行形,受動態などのたいへん多くの文法表現が含まれます。どれも重要なものなので,使いこなせるようになれば,英語を読んだり聞いたりするときの大きな助けになります。
■ココに注意! 準動詞にはもとの動詞の語順が生きている
英語の動詞のまとまりの語順にはルールがあり,最初に核となる動詞,次に「~を」にあたることば(目的語),最後に前置詞や副詞がきます。この語順は準動詞にもそのままあてはまります。日本語とほぼ逆になるので注意しましょう。
① It is hard to tell the right from the wrong.
~は難しい 正しいこととまちがったことを見分けることは
② He is old enough to tell the right from the wrong.
彼はじゅうぶんな年齢だ 正しいこととまちがったことを見分けるには |